予算と理想のバランスがとれた景観を手に入れる
予算の相場と一度で終わらせなくても良い外構工事
家を新築したので外構を検討中ですが、予算をどの程度で考えればいいのか分かりません。外構工事にはいくら必要ですか?
これは外構工事を検討する際、まずぶつかる疑問だと思います。
外構、お庭の工事にかける費用の目安として一般的に『住宅工事金額の一割』と言われておりますが、工事内容や敷地条件、お客様の要望によって大きく変わります。はっきりと「○○万円かければOK!」と言えるものではありませんが、弊社では下記のご予算からのご依頼をお受けしております。
【ご予算の目安(当社の場合)】
- ○新築の場合
- 外構、庭全体にわたる工事案件(敷地面積70坪以上) 150万円~
- 外構、庭全体にわたる工事案件(敷地面積70坪以下) 100万円~
- ○リフォームの場合
- 既存外構のリフォーム 120万円~
- 既存庭のリフォーム 80万円~
- ※ただし石や樹木、ブロック塀の撤去などがある場合、別途撤去費用が発生いたします。
- ※また、弊社では新規のお客様による下記のような部分的な工事のご依頼はお受けしておりません。(一度工事をしていただいた方らのリピート工事では、お客様の以下のご要望に全て対応しております)
- ◆駐車場、カーポートのみ、門扉のみといった一部分だけの工事
- ◆部分的な修繕工事、メンテナンスにかかるもの(剪定・消毒)
- ◆樹木、雑物等の片付け
また、これまでのご依頼を振り返りますと下記の金額のご依頼が多くなっております。
- 新築住宅の敷地全体にわたる外構工事一式 200万円~400万円
- 既存外構のリフォーム工事 100万円~350万円
- 既存庭のリフォーム工事 100万円~200万円
ご依頼の多い金額
これはあくまで弊社の場合の金額ですが、お客様との打ち合わせの中で色々お聞きすると、他社やハウスメーカーさんの場合でも新築住宅の外構では200万円以上の提案が多いようです。
もちろん200万円なければ外構が作れないというわけではありませんが、新築住宅の外構一式の場合、駐車場やアプローチ、庭を楽しむためのデッキやフェンス、植栽など必要なものを一通り揃えながら、見た目にも完成された景観にするためには、やはり200万円~300万円は欲しいところです。
ということで、新築住宅の外構工事一式にかかる費用は≪普通車の新車1台分≫と思っていただけるといいかと思います。
理想のガーデン・エクステリアにするためにいくら必要なのか
予算の相場とその理由
さて、上記の金額を見て「高い」「思っていたよりもかかる」と思われた方も多いかもしれませんが、外構や庭の工事というものは、門柱やカーポート、フェンスなど地上の見える部分の工事だけではありません。地下の見えない部分の工事が必ず発生します。庭土の入れ替え、駐車場の基礎となる路盤など、一番のベースになる工事なくして外構工事も庭づくりもできないのです。
敷地条件、面積によっては、このベース工事に費用の大半をあてなければいけない場合があり、そうすると、やはり地上の飾れる部分の費用が少なくなり、必然的に少ない予算では完成度があまり高くない(=お客様の満足度も低い)景観になってしまいます。ある程度完成された景観にするためには、一定以上の費用が必要になるのも事実です。さらに、立派なカーポートやテラスの屋根など、メーカー製品が欲しい場合には、100万円近く費用がアップすることも珍しくありません。
弊社にご依頼いただく方は、やはりある程度完成された満足度の高い景観を目指し、家づくりの最後にもうひと頑張りする方が多いため、200万円~400万円の価格帯が多くなっています。
予算が限られている場合にどうするのか
一度で終わらせなくてもいい外構工事
そうはいっても、やはり予算は限られています。とくに新築後は頭金や諸費用を支払い、住宅ローンを抱えて、お金に関してはシビアになるときです。その限られた予算の中で、いかにお客様の要望を形にして喜んでいただけるか考えることが弊社の仕事です。
そこで弊社では”一度で終わらせなくても良い外構工事”をお客様にお話しています。つまり、外構や庭の工事を第一期、第二期というように分割して行うのです。
【理想の景観にするために】分割して行う外構工事
こちらのI様のお宅では2年の間に3回に分けて工事を行い、時間をかけて完成させていきました。I様からは”アジアンモダン風の外構”というご要望をいただき、輸入物のレリーフを取り付けた塗り壁やタイルのテラスなど、I様のご要望を取り入れながらもデザイン性と普段の使いやすさにこだわった外構です。
第一期工事:駐車場、壁、タイルテラス、ウッドデッキなど
まずは使いやすさの向上です。第一期工事では駐車場やカーポート、目隠しとなる塗り壁やタイルテラス、ウッドデッキなど、全体のレイアウトを決める大きな要素をメインに完成させました。
外からの見栄えや使い勝手の良さを優先させましたので、植栽は全て第二期以降にまわしました。
第二期工事:目隠しフェンス、植栽の追加
第二期工事では、隣家側からの目隠しとなるフェンスと、庭内部に植栽として高木を一本追加しました。樹木が一本入るだけでも、さらに見栄えのする景観になります。
第三期工事:庭の修景(花壇、ステップの追加など)
第三期は庭の修景がメインになりました。樹木をさらに追加し、それまで無かった花壇の追加、さらに庭の通路にもなる自然石のステップも追加しました。高麗芝も追加し、それまでテラスとデッキだけだった庭が一気に癒しのガーデンになったのです。
I様のお宅のプランも初回プランのまま一度で完成を目指すと、やはり相応の予算が必要になる内容でしたが、時間をかけてゆっくりと完成を目指していきましたので、I様にとって無理のない範囲で工事を進められたのかと思います。普段の生活あっての外構工事ですから、生活に支障が出ない範囲で少しずつ完成させていくのもアリなのです。
目先の売上よりも本当に満足度の高いご提案をしています
上記にもあります通り、最初にご提案するプラン(初回プラン)は、お客様の要望を盛り込みつつ、弊社が考える最もその家にふさわしい景観の内容になっているため、ご予算をオーバーする事がほとんどです。これは全体の完成形を分かりやすくご覧いただくため、そして目指すゴールをはっきり形にするためのものです。ゴールが分かっているから、何年かけて工事をしてもブレることなく、理想の景観に仕上がっていくのです。
初回プランをご覧いただいたあとは、お客様の実際のご予算や追加の要望などどすり合わせて現実的な内容に修正していきますが、無理な売り込みは一切いたしません。「やっぱり我が家が一番!」と思っていただけてこその私たちの存在意義です。「ここは先に工事をしたほうがコストを抑えられます」「ここはあとからでも簡単にできますから、後回しでも大丈夫ですよ」と、常にお客様の事情やご予算に合わせたご提案を行っています。
目先の利益や売上よりも、お客様のその家での本当の充足した生活を最優先にご提案いたします。
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