敷地の形は外構工事できちんと直しましょう
区画割りがきちんとされている分譲地以外の土地では・・・・家だけをまずは建ててそのまま住まい始める方も多くなりました。
ただ傾斜地の場合はそのままでは何かと支障が多いところですが、反面お金が掛かるためその敷地の形に目をつぶって生活されている方もいらっしゃるかと思います。
そんなわけで今年施工したI様もそんな微妙な敷地に家だけが建っている感じで外構工事のご依頼を受けました。
そしてこのお客様のご実家はガーデンファクトリーが法人化される前の2001年頃に私がデザインをして(その頃は本業であった旧土建屋の外構工事部で)工事をしたお客様宅でした。
これまでで二軒目のガーデンファクトリーのお客様の2世代目のお客様となりました。
聞くところご実家のエントランスのデザインが常々気に入っていたそうで、今回は家を建てたお子様よりまたご依頼をいただいた形です。
ほんとありがたいものですね、ご縁は。
そんなわけですが・・・・敷地の形状(勾配)がかなりまずい感じで、このままでは庭も作れませんし、大雨が降ればすべて家側に水が押し寄せます。
(この盛り上がったあたりまでがお客様宅の土地となります)
また駐車場も縦も横方向も斜めとなり使い勝手も悪いため、やはりここは妥協せずまずは敷地を本来あるべき形に修正をします。
そしてこういう場合はやはり【当初の造成費が浮いている】わけですから本来発生しているはずので造成費と考えていただくようにお客様にもご了承いただきます。
そしてまずは土留めができたので高い部分を削りますが、この場合一番低い地盤高より土留めの根っこ部分が最低30cm以上下まで施工されていないと・・・・
高い地盤を削った後で浅い土留めですと根っこが出てしまいますので・・・・
後々、土圧に耐えられずパタンしてしまいますので、土留めの寸法はケチらず余裕を持った設計にしたいところです。
とにかくガッツリ高い部分を削ります
土留めが汚れている部分を削りました。
汚水桝や設備類の高さ調整も行い路盤を作ります。
余談ですがこういう不自然な地盤の高さで工事が終わっている場合・・・・大体何かが隠されているものです(笑)
これでようやく庭と駐車場の本来の工事に入れますが、前面の道路が傾斜しているため、駐車場は庭より一段高くして奥行方向は平坦な駐車場とし、
庭に下りるスロープをサブ駐車場としました。
(大体の概略ができてきましたが季節的に芝を工事の中盤で貼っています)
カーポートのサイズの制約上、一番小さなサイズの横二台でも建物屋根と干渉してしまうため、無理に横二台とはせず広めの1台として玄関側も駐車できるプランとしました。
玄関側もすべて駐車ができる土間コンとデザインコンクリートでのプランになっています。
なお白い鋳物のポストは2001年に施工したご両親が住むご実家のポストと同じものをお客様のご要望で設置しました。(もう作っていないかと思いましたがありました)
ということで土地の価格は一見安価に見えてもあとあと駐車場やお庭を造る際には・・・必ずこんな本来やっておくべき造成費が発生しますのでご注意いただきたいかと思います。
ただし家が建った後での敷地の整形は大変ですが、反面・・・出来上がっている家に合わせて無駄なく工事ができるのでコスト的には建築屋さんに最初に造成してもらうか、外構工事の際に行うか・・・
どちらのコスパが良いかは一概に判断が付かないところです。
もし家を建てようとしている敷地などでコストも含めていろいろわからないことがあればご相談いただければと思います。
無駄なお金を遣ってほしくないのでわかる範囲でお答えしています。
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