ミッドセンチュリー(風)外構
今回のお客様からのご要望は「ミッドセンチュリー モダンデザイン」での外構作りでした。
ミッドセンチュリーデザインは今もインテリアデザインや家具などで支持されているデザインですし自分的には実際生まれた頃にアメリカで流行ったデザインですから、何か懐かしさがこみ上げるデザインです。
そんなわけで毎回まずはお客様のヒアリングと現地調査から始まってプランニングに入る感じですが現況はこんな感じでした。
(着工前 西側)
(着工前 東側)
見たところ4面とも高低差があり、東側の老朽化した市道の石積みも気になりますし、側溝がないため道路からの雨水の流れ込みが雨に日にはひどいようで・・・・
上の画像の東側全面が【池】になるとのことでした。
そのため【デザイン】も大事ですがやはり一番抱えている敷地の問題もクリアしなければなりません。
ということでミッドセンチュリーの雰囲気も取り入れながら・・・・機能的で生活しやすい外構プランを目指しました。
約1ヶ月ほどの工事でしたが家もかなり引き立つ外構となりましたので着工前と完成の比較をしたいかと思います。
(着工前 南側)
(完成 南側)
(着工前 東側)
(完成 東側)
庭側も高低差があり、また洗濯物が風にそよいでいました(笑)
(着工前 庭)
(完成 庭)
一応物干し場兼フリースペースの小屋も作りましたが、屋根は採光優先でカーポートのようにポリカ板を張り屋根としました。
(物干し兼フリースペース)
使い方はあまり限定せず、いろいろな【イベント】で使用したいとのことでした。
また小屋内には外部電源から地中を通してコンセントを設置してあるので、電化製品もいろいろ使えるはずです。
なお工事は11月中旬の(秋枯れシーズンの)完成でしたので来春あらためて青々してから撮影したいかと思いますし、通常のユッカよりも耐寒性のあるユッカを植えましたが・・・・
なんとか信州の冬を乗り切ってくれることを祈ってます。
あとは今回の外構デザインでの【ミッドセンチュリー デザイン】を表す部分をちょっと上げるとこんな感じなんですが・・・・
まずは広めのコンクリート通路に赤系のレンガタイルや後ろのシンプルな馬積みのブロック積みと(花レンガで有名な)ミッドセンチュリーデザインの施主自作の鉄製のフェンスなどです。
でも植栽のチョイスは・・・毎回残念ながらここは信州ですから・・・・暖地系のクールな植栽デザインもできず・・・・毎回ぐぬぬ! なところなんですね、
(東側 アイアンフェンス)
なお上のミッドセンチュリーデザインのフェンスとH鋼の柱は、アイアンやアルミ加工の会社を経営されている施主のN様製作の、(1スパンあたり100kgくらいある) かなりの重量のフェンスでしたので・・・・・
設置にも知恵を絞りながら、部屋からの景観も考えて敷地側はつるつるのコンクリートの仕上がりを避けるため・・・・
重ブロックを型枠代わりに目地をそろえずミッドセンチュリーでは定番だったレンガ積のような 【馬積み】としながらも、道路側は既存の石積みと敷地内にコンクリートを流し込んでこの重いアイアンフェンスと支柱に耐えうる構造の基礎としたものです。
もちろん内部は太い鉄筋ががっちり入っており、それとH鋼を溶接固定してコンクリートを流し込む形を取りました。
またブロックも道路より10cmほど高くすることにより、懸案であった【雨水がダイレクトに敷地に流れ込み事】もなくなり、ドライな敷地内となりました。
それにしてもこの複雑な模様をあの重たい鉄板に表現したのには驚きですが・・・・・このフェンスは鉄の板をレーザーでカットして(紙をはさみで切るように)作ったそうです。
またこんな異業種とのコラボな現場仕事もうちの社員ともどもほんと楽しかった次第です。
この穴開きの白い壁もミッドセンチュリーの塀ではよく見かけたデザインですが、とにかくすべて(穴の中まで)塗るので苦労をした作業でした。
まあ日本で手に入るもので ミッドセンチュリー(風)としましたが・・・・
いずれにしてもやはりまずは【敷地を整える】ことから始め、その後に【飾る】ことを行うため、区画が整理された分譲地と比べて、高低差がある敷地に家を建てた場合はやはり余計にご予算が掛かるものですから・・・・・
施主側のご予算も当初より一般的な外構工事よりも多く設定していただきましたが、どこにバランスよくかけて飾って行くかという予算配分にもかなり苦労をしたプランでした。
(実施プラン パース図)
★よろしければこちらもお読みください
・外構工事においての敷地の高低差は後々の大きな支障となりますので、安易に妥協してはダメです
・・・・・・・・・・・・
ほかの施工例はこちらからどうぞ!
緑の比率が高く緑に包まれるガーデン&エクステリアをぜひご覧ください。
ブログ記事一覧はこちら