傾斜地でのガーデンエクステリアづくりは悩みます | ガーデンファクトリー

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傾斜地でのガーデンエクステリアづくりは悩みます

このところ(地盤がフラットな)長野市南部での施工が何軒も続きますが、反面今現在プラン打ち合わせ中のお客様は長野市北部のお客様がほとんどです。
ただ長野市の北部の地域はやはり傾斜している分譲地が多く、これもそれほどの落差はなくともやはり<土留め>で抑える程度の敷地内の高低差ではあるため、この点がデザイン性、予算ともども毎回ネックになるところです。

今回打ち合わせ中のT邸もすでにガッチリ家の周りが土留めで囲われてますが、T様もその土留めコンクリートがやはり気になるみたいでした。
が、すでに玄関の位置や駐車場からの動線がしっかりと決まってしまっており、<見た目>だけの観点でこれを壊して全体の動線を新たに組みなおしても、たぶん費用を埋めてくれる大きな今後の生活上のメリットもありませんでしたので・・・・

お金をかけ無理して壊さず、その分、庭や他の未施工の部分を修景し、エントランス付近だけは<土留めコンクリート>のイメージを払拭するような形にするものです。
そんなわけで過去、やはり長野市北部で先のメリットを考え「土留めを壊した」施工例もありましたのでとりあえず2点ほどご紹介します。

施工例1 着工前

土留めがしっかりとあって・・・・駐車スペースが取れません。

傾斜もきついため、駐車するにも大変でした。

この場合はやはり駐車台数の増加と日々の生活のメリットがあり、新築で、先も長いため・・・・区画整理で作られた頑丈な重力式の土留めコンクリーを壊してプランする方向でご提案したものです。

完成

既設の土留めは壊して全体をフラットにしましたが、建物付近に塗り壁の土留めを再度施して、駐車スペースは緩やかにしたものです。 家が落ちちゃうと困りますんで建物付近で高低差が生じる部分は土留めは必要です。

フラット&ちょっとデザイン性にもこだわりました

そんなわけで長野市北部傾斜案件・・・は結構続きましたが、次の施工前はこんな感じでした。
施工例2 着工前

旧宅の建替えでしたので以前の敷地形状の制約がありました・・・・

既存の玄関ポーチも・・・こんな感じでしたが・・・・駐車場と干渉するため苦肉の策で無理やり終えた感じです。

考えてみればお金は超かかりますが、こんな感じで建物が作られてますと、本来の形としての<南側を壊してエントランスを新設を>ご提案したところ、お客様も納得の上で思い切りました。

完成

入り口を新たに南側に作り、思い切って土留めをカットし、がっつり掘削をし、既存の設備配管も切り回しの上、南側エントランスに作り変えました。今度は出入りが気持ちよくて楽ですし、家のたたずまいからしても本来の形です。

北側の既存レンガ階段も壊して、ウッドとレンガで駐車場への勝手口としたものです

ということで・・・・・やはり<傾斜地>はなかなかプランナーにとっては強敵ですし、ハウスメーカーも<建物だけ>を考えて、後々のお客様の生活まではあまり考えていない印象を受けるところですし、「後は外構で!」なんていう合言葉でもあるんでしょうかねえ(笑)
そんなわけでやはりエクステリア業者さんも・・・・・・変にお客様に気を遣って「ただ単に安く上げよう」とした結果が・・・・

かなりその先のお客様の生活の質をずっと落とすものであれば、

一応「こういう手立てもあって、お金はこれだけかかるけど長いこれからの生活を考えればこうした方がいいと思いますよ」という提案と費用の算定も(うちでは)してあげてます。
で、これをあくまで、判断するのはお客様ですから。
そのため要はなんでも安く上げたいという安直なプランでは、こういう傾斜地ではなかなかお客さんの長い人生での不利益も生じるところですし、ご予算もフラットなプランの施工分しか考えていないお客様も多いため・・・・

なかなか<高低差>は我々プランナーをいい感じで追い込んでくれるところです。

 
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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