外構・庭のデザインは・・・やりすぎない
日頃ガーデンファクトリーの提案するデザインは・・・・たぶん「地味」です(笑)
正直斬新ではありませんし、昔からデザインベースも変わりません。
でもこれは単に流行遅れとかワンパターン・・・とかではなく欧米できちんと構築されているランドスケープデザインの中でのデザインだからなのですね。
(グリーンとの比率も大切です)
欧米では日本のように「今年はこのデザインで行こう!」なんつうメーカー商品カタログ主導のデザインではなく、あくまで全体のレイアウトとやまとめ方などのデザインベースが過去から踏襲されているため、新しい家と古い家が混在する住宅地でもきちんと外構や庭のデザインでつながっており、結果的にまとまった町並みになるわけですね。
だから「うちだけは(安くて)すごいデザインを!」「任せて下さい、奥さん!」 みたいな日本では(笑)・・・・正直間違いなく自分の家だけが悪目立ちするわけですし、緑が少なく家ごとにすべて違うエクステリアデザインですから・・・・これはもうやはりバラバラな町並みになり、下手すればコンクリートでつながる住宅地・・・みたいな感じにもなってしまうのかもしれません。
そんなわけで日本ではいろいろなエクステリア屋さんが提案している・・・思いっきりくねくねしたアプローチや複雑な配置で奇抜なカラーの石やコンクリートやブロックなどを手を変え色を変え「これでもか」と散りばめたりしてかなり手の込んだアプローチも見かけます。 (これはあくまでそれぞれの指向やお客さんの好みですから一切否定はしておりません )
また門柱の形なども本来の意味を超越して、かなりデザインや形に凝った<近未来系>なものもあったりで・・・・・・・・どれも一軒一軒「ウチは違う!」と主張しているデザインが何かお客さんにも喜ばれている・・・ような部分も日本ではあるのかもしれませんね。
でもやはり斬新な豪邸ではなく・・・<一般的なつくりの個人宅>では・・・こんなデザインの行き過ぎはいずれ時がたてば<違和感>の要因にもなりますし、一点豪華主義ではなくやはり敷地全体への予算のバランス配分も大切です。
ただ自分自身も日頃本当は<思いっきり凝ったデザインを提案してそれを形にしてみたい」というデザイナーとしての意識もあるのですが、当然予算の制約もありますし、また我々が作っているのはコンテストブースでのデザイン作品ではなくお客様がその先ずっとそこで暮らす家でのガーデン・エクステリアづくりですので、あくまで<住>という観点からのデザインに抑えているところですし、最初のインパクトと10年後の住み心地もやはり一致するものではないからです。
そんなわけで<やり尽くすエクステリアデザイン>とは正直距離を置いていますので、この点物足りないお客様もいるかもしれません。
いずれにしてもガーデン・エクステリアづくりにおいては、10年後、20年後も住んでいて違和感のないデザインや素材を選び、緑とのバランスも考慮しながら基本的に控えめ(シンプル)にデザインしていますし、やはり<景観作り>という要素もやはり家作りでの大きなファクターであることもご理解いただきたいと思うのです。
イケイケのデザインではたぶん将来ちょっと苦しいかもしれません。
(アルミ製品もなるべく目立たないカラーを提案しています)
樹木が成長する10年後の町並みもやはり意識したいですね
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