全面ウッドデッキへの庭のフォーム事例
(長いですが最後までお読みいただければと思います)
今日はここ数年増えてきた【過去に当社でプランをして作った庭や外構を、現在の生活形態や嗜好などに合わせてまたリフォームをする】という事例をご紹介いたします。
(簡単に言えばリピート工事ですが 笑)
これも一番は時間の経過とともに、庭も完成時の姿から大きく崩れてしまったことや・・・・加齢とともに草取りや庭の手入れなどからは少しずつ解放されたい・・・・
というご要望も(15~20年ほど前に施工したお客様の中では)多くなってきた感じです。
ただし【庭を防草シート+砂利敷きにしたりコンクリートで固めるのは絶対イヤ】 という方々ですから、毎回こんなリフォーム工事のプラン作成では頭を悩ませるところです(笑)
そんなわけで今回ご紹介するO邸も【立地に庭が負けてしまった】という感じですが、今回は当社での2回目の庭のリフォームとなります。
初回のご依頼は7~8年ほど前でしたが、前回は新たに購入した建物のリフォーム工事に合わせ、長年の間に荒れて老朽化した庭や敷地内も少し整え、危険な場所には落下防止措置を取りたい、
ということでお庭スペースのリフォーム依頼をいただきました。
下は当初建物のリフォーム前に現地確認に伺った時の画像ですが
庭は(白いフェンスの向こうですから)はるか上段です、また既存の庭?もいわゆるガレージと地下室?の上の 【屋上ガーデン】のような作りです。
現場は傾斜地の高台に建つ家で・・・・いかんせん庭にたどり着くまでに急な坂道と階段を上るため、この高低差をクリアできる大型クレーン車が使用できる平坦な場所がなく、
当然すべての資材は・・・・・手で持ち込みです(汗)
そんなわけでまずは7~8年前の初回の庭のリフォーム工事の着工前の画像を貼っておきますが・・・・ちょっと荒れています。
フェンスは足元が錆びてグラグラしており危険ですし、草もすごいです、いつの間にかまったく使わなくなってしまった庭、という感じです。
家のリフォーム前の画像ですが古くなった濡れ縁もデッキにやり替えです。
建物のリフォーム工事が始まりますが、家の中はかなり大掛かりなリフォームをしていました。
そして庭のリフォーム工事となりますが、まずすべて人力で草が茂った地盤を掘り取って搬出し、良い土をまた土のう袋に詰めて一袋一袋持ち運んでO様ご要望の家庭菜園を作りました。
工事前はこんな感じでしたが・・・・やはり周囲の斜面も草がすごく平地とは違う自然条件を感じました。
⇓ スコップでひたすら掘り、土を入れ替え、周囲も整然とさせ、菜園も作り・・・なんとかこの庭スペースも蘇りました。
腐食した既存のアイアンフェンスも撤去し、グレーの木製フェンスを新たに製作しましたが通常よりも基礎はかなりがっちりと深く作り、かなりの強度を持たせたつもりです。
また庭への入口部分を見ると【高さと危険さが】よく分かるかと思います。
このお宅の場合、とにかく落下防止柵の設置をまず第一に考えました。
ウッドデッキもお客様のご要望でグレーの油性ステイン塗装で仕上げ、レンガ積の立水栓も作りました。
通路は人工芝と枕木です。
ここは庭からは一段下がった庭への通路部分ですが、木の間はそのままお子さんが落ちそうでかなり危険です
⇓
危険だった通路部分は落下防止柵を作り、コニファーも剪定し見栄えを良くして、また防草対策を施し砂利敷きとして整えました。
とにかく砂利も土のう袋で運搬 搬入ですから現場社員もバテバテでしたが、なんとかすっきりと仕上がりました。
なお一カ所だけ木枠で囲まれて土になっている場所がありますが、ちょうど少し前に亡くなってしまったペット(猫)のお墓が作れるよう、深くまで土を入れてあります。
そしてお骨を埋葬したら大きめのみかも石を墓石?にするものです。
また玄関まで続くタイルの通路部分脇も枕木で花壇を作り少し整えましたが、いずれこの通路も別の素材でやり替える日が来るのではとも思います。
(初回のフォーム前)
⇓
そしてウッドフェンスにはのぞき窓を作り、この高台の立地を生かせるような形としました。
とにかく眺望が良くうらやましい限りでした。
(パパの出勤時に上からバイバイしているところだそうです)
その後お庭を楽しんでる画像も送られてきたりしました
ということで初回のお庭のリフォーム工事はかなり汗だくになりながらも無事終了しました
ところが・・・
どうもその後6~7年の間に・・・・やはり周囲の山の自然に負けて草がぼうぼうになってしまったことや、当初考えていた家庭菜園での野菜作りや庭でBBQをやって家族で楽しむ、
というお客様のご要望もその眺めのよい高台ゆえ【日当たりが良すぎるための強烈な日差しの強さ】から、既存のタイルのスペースも含め、【とにかく暑くて夏場は10分たりとも庭にいられない!】
ということが判明し・・・
結果的にその後は徐々に庭に出ることも少なくなりいつの間にか放置状態になってしまったため・・・また菜園には草が茂り、いつの間にか不用なものを置いておく場所になったりしてしまいました。
しかし「なんとかもう一度きれいに整えて有効に使えるスペースにしたい!」とのことで再度ご相談いただきました。
そして今回の第二回庭リフォームのテーマは・・・シンプルに 【日よけ】& 【熱くない地面】& 【草が生えない地面 】というものです。
そして庭と言ってもコンクリート躯体の屋上部分に作られたコンクリート上のスペースですので、とにかく暑い、というよりも実際に【地面が熱い!】ためプールを置いても20分ほどでお湯になってしまい熱くて入れなくなるそうですから・・・・
うらやましい立地もかなり厳しい自然条件がセットであることを痛切に感じた次第ですし、屋上緑化が猛暑の日本ではあまり普及していないことも何かうなづけるところがありました。
そしていろいろ話し合った結果、まず日よけの寒冷紗(遮光ネット)がしっかりと取り付けられる頑丈なパーゴラを作り、地面からは離れているウッドデッキで、その下は防草シートを2重敷きにすればいろいろな問題点がクリアできるのではという結論になりました。
イメージ的には以前施工したF様のデッキの感じですが、日よけはこのネットよりもより強力な遮光ネットに近いものをいずれ取り付ける予定です。
(F邸デッキ パーゴラ)
そんなわけで・・・・もう庭全体をウッドデッキにしてしまおう!という・・・【資材の運び込みを考えただけでも恐ろしいプラン】となりました(笑)
しかしこれは意外にもこの立地の良さとリンクしてかなり居心地の良い空間となり・・・・誰もが驚いた次第です。
ただ実際そこに住んで見なければ分からないことも多いわけですから、やはり最初からこの作戦は誰もが思いつきませんでしたが成行き的にはベストな形になったと思います。
まあO様も言ってましたがまさしくカフェテラスですね、
そして夏場はパーゴラにしっかりと寒冷紗(遮光ネット)を取り付けて日よけするため、以前のような「熱いプール」にはなりませんし、床もウッドですので樹脂デッキ(プラスチック)やコンクリートのようにやけどするほど熱くはなりません。
またデッキ下も2重に防草シートを敷き詰め、日当たりも今度はほとんど遮断されるため、草の生育の心配も以前ほどではありません。
(ただし種子が飛んできて床下にも草は生えますが2重の防草シートでたぶん根を生やせないので以前のようなボーボーにはならないかと思います)
なおパーゴラの柱もデッキ下の基礎部とデッキ部とそれぞれしっかりとボルト固定されているため、手で押してもまったくグラグラしませんので遮光ネットを取り付ける際も問題ないかと思います。
そして今回の工事前ですが・・・・以前当社で作った庭もかなり荒れておりました(笑)
(すみません出しちゃいましたが・・・この後の変化があまりにインパクトありなのでお許しを)
でも諦めず自分たちが過ごす生活の場はやはり素敵な場所にしたいものですから、こちらもまた(真冬なのに)汗水垂らして工事を行った次第です。
もう草と強い日光の前に・・・諦めちゃったことが伝わりますが、結果オーライです。
ということで・・・・全面ウッドデッキにしたらようやくこの家らしい空間になりました。
当社では創業期から現場に合わせて(防腐注入済の木材を)現場で加工してウッドデッキを一から作っています。
それにしても長野市を眼下に望みながらウッドデッキで休息できるなんて・・・たぶんかなり気持ちよいかと思います。
また家とは別に広いお部屋が外にできた感じですから、この先いろいろ使えるかと思います。
最後に再度順を追って整理すると
①初回の庭リフォーム前の状況
②最初のリフォーム完了(2017年)
③その後6~7年経ち今回のリフォーム前の状況
④今回の(2024年2月)リフォーム完了
発想の転換で変わるものですね・・・・
見晴台 完成です
とにかく誰もが日々の忙しさに追われ、なかなか手が回らない自分の住環境なんですが、建築後10~20年でまた思い切って手を入れて変えてみるとかなり楽しく過ごせるものなのです。
ということでそんなお手伝いを一生懸命行っている会社です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
あとこの場を借りて・・・・プランをお待たせしており誠に申し訳ございません!
お受けした案件は必ず伺いますので今しばらくお待ちください。
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