お庭の大敵 スギナの駆除について
春になり樹木や草花が芽吹くと・・・・同様に雑草もしっかり出て来るわけですが、実際には春先の柔らかな時期に草取りをある程度重ねることでその後は徐々に減って行くものです。
また逆にいろいろな植物を植え込むことでも案外雑草を防げるものなのですが・・・・しかし一番カワイクないのが「スギナ」ですかね、これは地上部だけ草取りしても永久に駆除できませんからかなり苦労するところです。
(ハーブ類は互いに成長阻害ホルモンのようなものを出していますので、草も案外生えないところですがあまり植えると大変です)
そんなわけでこの「スギナ」ですが、今では「スギナ茶」なんてのが出てきて健康にとても良いらしいのですが、自分の場合このスギナにはこれまで結構苦しめられていますから、たとえ健康に良くても自分はあまり飲む気分にはなれませんがね(笑)
それにしてもかなり根を伸ばしてしまったスギナだけはやはりもう「薬剤」の力を借りて駆除するしかないようです。
以前ある新築のお客様宅のお庭作りでは現地調査にお伺いした際にはもう既に立派なスギナが庭一面に生えていたわけですが、表土のスキ取り後の土の入れ替えの際には実際地下茎は地下4~50cmくらいまでありました。
でもこれをより深くまで根を取ろうとして余計に耕してしまうと・・・・どんどんスギナの根もより深くまで到達してしまうので、あくまで下の固い地盤を残しながら表土入れ替えをし、庭が出来た後また様子を見ては翌春とその翌春に一度ずつ薬剤駆除して今はほとんど出なくなったところです。
この場合、お客様にはガマンしてなるべく伸ばしっぱなしにしておいてもらい、20cmくらいになったらスギナの葉から入って根を枯らす薬剤(ラウンドアップと呼ばれる除草剤)を散布する形です。
ただ問題はこの薬剤は基本植物全般を枯らしますので近くに植えた植物などがある場合は薬剤が掛からないようかなり注意して作業を行います。
そしてもう一点一番困ったケースが、やはり<芝の庭>でのスギナ駆除なんですが、これはお客様での除草が手に負えなくなった場合、芝に薬害が出ない消毒を主に使用しています。
ただいくら芝には大丈夫でもやはりスギナ中心に薬剤を散布してなるべく芝にはかからないように作業していますし、これらの薬剤の使用はやはりプロに任せた方が無難です。
芝が既に貼ってある場合のスギナの駆除では以前ゴルフ場での工事でも使用したイネ科の芝には害の無い<NCPP薬剤>を使用していますが、これも芝は枯らさずスギナの地上部分は枯らしてくれますが、やはり地下茎がまだ残るような感じですから・・・一次攻撃で生き残ったスギナをまたNCCP薬剤で二次攻撃し、最終的に残った強力な地下茎を持ったスギナをラウンドアップの超ピンポイント攻撃で駆除する形です(笑)
芝が枯れては意味ありませんからね。
それにスギナは昔広島で原爆が落ちた後、もう100年は植物は育たないといわれた中で一番最初にすくすくと出てきたのがスギナですから、放射能などモノともしないかなり強い植物でもあるわけですね。
そんなわけで薬剤散布は基本的には避けたいところですが、やはり<程度を超える強力なスギナの駆除>や近隣にご迷惑のかかる<樹木の害虫駆除>は薬剤を使用して行っているところです。
また実際には事業所のお客様などを除けば<第三次ピンポイント攻撃>まで行く個人宅はこれまでほとんどなく、基本地上のスギナを根気よく取っていただく形で落ち着いているお宅も案外多いのですから、これもすごく気にばかりする方とそれほど気にならない方の差でもあるところです。
いずれにしてもスギナは根がかなり深くにいますので、元々のその土地周りの土質や造成時に入れられた土に大きく影響されるものですから、これから家を建てようかといろいろな分譲地を見て・・・どのお宅も家の北側がスギナだらけのところはちょっと住んでから苦労するかもしれません。
でも実際のところ防草シートも5年ほど経つとイマイチ端部からスギナや雑草が出てきて効き目が薄れますし、またコンクリートやアスファルトの隙間からもいつかはわかりませんが気合でスギナは出てきますので・・・・・これもう無敵です。
そのためそれほど広くない敷地でのちょっとした草取りのために業者さんに多大なお金を支払って家の周りをコンクリートでガチガチに固めちゃうこともあまりお勧めしないところです。
でも「つくし」を見るとちょっとほっこりしちゃいますが、これがスギナの種(胞子)をドバドバ蒔いてくれますのでほんと参りますが、やはり地球上の草を駆除、根絶することはできませんから(その前に人間が根絶しますので)やはり共存して行く方がよいのではとも思います。
(数年後のM様の芝ですがこのお宅のように全然スギナが出ない家と毎年すごいお宅があるのです・・・これはもう家の造成で入れた土でしょうね)
(レンガの間の雑草も一景かと・・・・笑)
☆よろしければこちらもお読みください
どんなに世の中が進化しても・・・人間は生身ですからねえ・・・・
・・・・・・・・
ほかの施工例はこちらからどうぞ!
緑の比率が高く緑に包まれるガーデン&エクステリアをぜひご覧ください。
エクステリアや庭づくりで情報収集したい方にはとことんご説明しています。事前の情報収集が本当に大切なのです。
お気軽にご相談ください。
ブログ記事一覧はこちら