景観づくりにかける思い | ガーデンファクトリー

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景観づくりにかける思い

さて、どうしてわたしはいつも・・・・・

『工事件数よりも心に残る1件を創りたい』

・・・と、かなり本気で考えているのでしょうか・・・・?

 

 

 

こんにちは、社長の山本です。

日頃どんな気持ちでガーデンファクトリーを経営しているのか・・・・ちょっとだけ知ってもらいたくて、またすこしだけ(長々とホンネで)書かせてもらいます。

とにかくまあいろいろな出来事があって今このガーデンエクステリア事業に携わるようになったからなのですし、家作りにおける<景観性>というものの大切さも過去の自分の家作りで本当に身にしみて実感できたからなのです。

まずはこれが一番の原因です。

 

家を建てたあとの・・・・・大ショック!

わたくしもかれこれ20年ほど前に家を建てました。

 

そんなわけで今はもう50代半ばの分類的には初老のおっさんなんですが、家を建てたのはほんと希望と気合に燃えた30代の土木工事会社の駆け出し経営者の頃でした。

まあその頃は1998年の長野オリンピック決定後の工事ラッシュでなんだかわからないような小さな工事業者もかなり忙しく、長野県全体も好景気に包まれてた頃でしたのでお金はなくとも「なんとかなるさ」という今とは違う活気のある世の中だったのです。

 

そのため思い切って(ヨメさんにアパートの家賃がもったい、もったない!と言われ続け)家を建てたわけですが、とにかく「普通の家じゃつまらん!」なんて魔が差して、前から憧れていた洋画に出てくるアメリカの住宅地に建っているような家を建てました。

 

(アメリカに住む設計士に設計してもらい、資材もほとんど輸入しました)
つまり輸入住宅・・・ではなく普通にアメリカで建ってるそのまんまの(自分なりには今見ても)かっこいい家なんですね。

 

ところが家を建てて、ほんとウキウキしてたら・・・・・たったひとつだけ大きな問題が生じたのです。

 

つまり今度はその家が持っているたたずまいを理解して、その家に似合う庭や外構をデザインして作ってくれる業者さんが・・・・
結局どこにも・・・いなかったのです。

 

まあ20年数年前のわたしはまだこの仕事をしておらず、ガテンな自分がこんな仕事をするなど想像もしておらず・・・・・・・
鉢に花を植えているようなおじさんを見ると・・・・・「は?男が花を植えるのかぃ?」なんて思ってたくらいの作業服な男でした(笑)

まあ建設会社で公共の土木工事の現場や造園工事の現場で経営者兼技術者兼作業員として腕をふるっていたわけで、毎日大きな重機でドカドカ穴を掘ったりの結構命がけな世界でしたから、まあ当然周りにも花を植えているような人種も皆無でした。

話は戻り、それでもやっぱりせっかく建てたアメリカの家の外回りはやっぱり<洋書に出てくるような景観にしたい>・・・・と思いながらも洋書ばかりが溜まり、なおかつ時間ばかりが経ったわけですが・・・・

 

そのうちどこかでウチを見たり知っては来訪してくるエクステリア業者さんや、また知り合いの(どう見ても超センス悪そうな)押しの強い造園会社の社長に押し切られ、プランや見積もりを提案してもらったわけですが・・・・・・・・・・・・・・・・
なんだかこれがまったく家のたたずまいや風合いをほんと見事に無視したものばかりで、おまけに・・・・・ちょ!・・・超高い!ものばかりでした。

もちろんこれを書いている2016年の今では長野市内もそれぞれセンスよく、妥当な価格で提案している業者さんが多くなりましたが・・・・20年前はまあ日本全国そんな感じだったのですね。

単純にまずはほんとに向こうに普通に建っている家なんで、やっぱりあるべき形があるわけですが・・・・・<ここは日本だべ!長野だし!>と言う感じでどこにでもある門と塀のデザイン提案ですし・・・・「和風?じゃないの??」みたいな提案もあったりです。

 

でもいろいろ話してみると他の○○ハウスのプレハブ系の家でも・・・・たぶん結局同じデザインだったわけですね。

 

 

 

つまり元々家のたたずまいや建物のスタイル、将来の方向性に施主のライフスタイルなどのそれぞれの違いなんか・・・・そんなの関係ない感じでしたし、「洋風のウチの外構ならこんな感じ」 「はい、カタログの付箋ついたこのページみたいな感じです」・・・・というレベルでした・・・。(まあ家も洋風ではなく洋物なんですがね・・・汗)

 

 

また基本的に外構や庭というのも、まだその頃は家が建ってから余ったお金でとりあえずやるような位置づけでしたから、(今もまたそうかもですが)提案もそんな<とりあえず>のものばかりで、まあ「施主のために考え尽くしたプラン」と言うものとは程遠いものでした。

 

しかし実際、どう見てもアメリカの家に・・・・オカメ笹に赤松のプランはないですし、ミカゲ模様のブロック塀と黒のアルミのフェンスでガー!っと家を囲うのも・・・・景観的に問題外でしたし・・・
せめてレンガを・・といえば・・・・レンガではなくコンクリートブリック(ブロックの小さなもの)で、それもいろんな色をたくさん混ぜた<ゴチャゴチャした日本式外構>だったわけですね。

いろいろ混ぜればお得! じゃないのですが・・・・

でも外国では建物と共にある程度ベースカラーをシッカリと決めて景観作りに入る感じが当然なんですが・・・建物はハウスメーカー、エクステリアはエクステリア業者、で、庭はなんとか造園・・・・な感じですから、まあ一つのイメージになどまとまるわけもないわけですね。

 

 

またオープンな外回りが定番のアメリカの家なのに・・・・50万円もする、どこかの豪邸についてるようなかなり大きな電動で開く門扉がプランされてたり・・・(見たところ玄関まで3~4mくらいしかないのだが・・・)

・・・で、・・・・・・・・・・・これ・・・・最後は・・・夫婦喧嘩になっちゃいました。(汗)

 

そんなわけで・・・・・
まあその違いを一生懸命業者さんに説明してもわかってもらえぬため(なんでお客のわたしが資料を見せて説明してるか・・・っていうのもヘンな話でしたが)・・・

結局自分でプランし、材料はまたアメリカやカナダから輸入し、妻とは庭をつくり、わたしの建設会社の社員の力を借りてエクステリアを作ったりして、とりあえず<我が家らしい>庭やエクステリアを作っていったわけですね。

 

でもほんとうにこれが楽しくて、仕事放り出してやってたくらいです。
だからこれがこの仕事を始めた最初のきっかけでした。

 

 

でもそれまではもう少し大規模な土木、造園工事ばかりで、このように小規模で、なおかつ正直あまり・・・<儲からなそうな>・・・・
個人のお宅の小さな庭や外構の工事をすることなども・・・・まったく考えてもいなかったわけなんです。

 

ただそれを機会に世の中もいろいろ見えてきた感じで・・・・そんな本物の輸入住宅やハウスメーカーでも上位グレードに位置する高い質感の家や、設計士さんなどにきちんとデザインされたシンプルでかっこいい家とか、が・・・後で近くを通ってみれば・・・・

 

外構や庭が・・・どうにも家の持ち味とかなり違ってて・・・・・・・<ちょっと恐ろしいことになってる>・・・・なんてことにも我慢ならなかったわけですね。

つまり家が外構で台無し・・・・?・・・・というところです。

 

まあ「この家にこの外回りはないだろう・・・」という落胆と、あくまでお客様の予算の多少ではなく、原因は家のスタイル、質感をきちんと見抜かないで単純にレイアウトだけのプランで今カタログにある資材で・・・で施工に至ったところが原因です。

 

そんなわけでそのうちほかにこんな思いをしている人も・・・いるのでは?と思ったわけなのです。

結局のところ・・・・今現在も戸建住宅の顧客層としては大手ハウスメーカーの木質、プレハブ住宅系やローコスト住宅系が日本では多数派であり、現在わが社でご依頼を受けるほとんどのお客さんはあくまで少数派なのかもしれません。結構みなさん家作りにはこだわった方々ばかりです。

 

 

だから自分でこんな・・・くどい家を20数年前に建てて以降・・・・・・そんなこだわった家にふさわしい庭や外構プランを提案し作ってくれる業者さんがいなくて・・途方にくれてる方も少なからずいるんじゃないのかなあ・・・・と思って・・・・・よせばいいのにガーデンファクトリーを立ち上げてきたわけですね。

 

でも十数年やっても・・・・・まだまだですが、それでも『家を含めて敷地全体の景観をひとつのイメージに作り上げてゆく』・・・・という・・・欧米では当たり前の(純和風建築と日本庭園もそうですが)ランドスケープの概念に基づいて、その家にふさわしい<景観づくり>を最初から当たり前に考えてプランして来たわけなのです。

 

ですからうちの会社は、これも当たり前ですが、ガーデンとエクステリアをあまり分けて考えないで、トータルで<家の景観をつくる>景観工事のプランニングと施工(だけ)の会社なのですし、もちろんそれ相応の幅広い技術もそれぞれの職種やスタッフでカバーしています。

 

だからこれだけが今もこの先も変わらぬ基本線です。ほんとずっとワンパターンですが、一応そのつど一軒一軒深く考えてプランを作っているのですね。


そんなわけで毎年マイペースでご依頼を請けておりますので、結構・・・・・お待たせしちゃってますし、年間そんなに件数はこなしておりませんが、常に価格の割りにレベルの高い質感と渋さで?近所の目を引く(癒す?)<景観>を作ってきたつもりです。

 

そしていつの間にか気がついたらそんな『こだわった家に住んでる方々』や「グリーンとハードがうまくバランスされた」エクステリアや庭造りのご依頼がほとんどを占めるようになった・・・・という感じなのです。

 

つまりこんな<少数派>ばかりのお客さんが多いわけですが・・・・・・
そのため「植物はめんどくさいからいりません」とか、「とりあえず木は一本そこらへんに植えてください」なんて言うお客様は・・・正直どんなに金額が大きくてもこれまでほんとうに優しくお断りしているのです。
これも一応後世の人々や地球環境のためにも超微力ながらも年々緑を増やして行きたいところもこの仕事を続けている意義でもあるからです。

 

 

ただし、変なこだわりやプライドなどはありません。

元々、業者さんに落胆して・・・(やめときゃいいのに、)この仕事を自分で始めたわけですからね。
つまり誰が見てもその家だけにふさわしい間違いのないものを創るだけなのですし、それぞれの家に似合った提案をお客様の好みとすり合わせて提案するだけなのです。というかお客様の指向は既にその家に表されているものですから、それがよりバランスよく引き立つデザインをウンウン唸りながらいつも考えてますし、社長なんで時間が掛っても叱られませんし(笑)

そんなわけで言い換えればあまり専門知識のないお客さんに代わって、お客さんのご希望を聞いた上で、わたしの知識やフィルターやこれまでの経験を通してその家にふさわしい景観を提案し、創る・・・・という感じなのです。

つまり一軒一軒きちんとその質感とデザイン指向を一応理解して技術的な部分や将来の姿なども考えながら単にプランしてるだけなんです。

 

景観づくりの専門業者として

元々1999年頃に土建屋さんの事業部で始まったガーデンファクトリーも2003年より専門化させるために別法人として、駅前に別に事務所を構え、スタッフも抱え、・・・・なんだか<ありきたりな会社>になってしまいましたが・・・

 

今はもうこちらの方が天職な気がしますんで、土建屋さんも2010年に縮小し、今はこちら一本でがんばってます。

 

まあ二足のわらじではどうしてもお客様への対応に薄い部分ができますんで、今はガーデンファクトリーだけに専念しています。
また自分自身はこの十年、ほとんど年中無休で、いつでもわたしに電話がつながるかと思います。

 

そんなわけでこれから新しい家での生活をする皆さんにも、わたしが家を建てたあと味わった・・・・窓から見える外の景色や、帰って来て玄関に向かうまでの緑豊かな風情など・・・・そんな充足した生活をどうしても感じていただきたい・・・という強い気持ちは変わりませんし、やはりそこに住む方の気持ちやセンスが凝縮された・・・<その家>にふさわしい<景観>をきちんと提案してゆきたいと思っているわけですね。(くどい)

 

 

でも、これは当社の理念であるくらいのものですから、しつこいくらいスタッフにも言ってます。つまり<家の持つ風合いを重視して、ひとつの景観に高める>ということがあくまでガーデンファクトリーの<目的でありミッションのひとつ>だからです。

そしていつまでも「自分のウチはいいなあ・・・・」と思ってもらえる、というのが、あくまでうちの会社がなぜ存在してるのか・・・・の大切な意義なんですね。

 

だからお客様のその後の生活もやはり依頼したその会社が高いレベルの技術力と提案力を持つか否か・・に尽きるわけですし・・・・・

 

 

それと・・・・もちろん家に対する<鑑識眼>も必要です。
つまりその家がどんな意匠に基づいた家かわからなければ、なんでも<○○風>になっちゃうからです。

だからどんなにいろいろ言ってみたところで・・・・いろいろな面でのセンスや能力が伴わなければそんな景観も絵に描いた餅なのですし、当たり前のことですが我々は当然専門的な知識を持って提案しこれを必ず現場で形にしなければならないからです。

 

また既にこの20年の間にいろいろ自分の家では試行錯誤していますので、ダメなものはお客様には提案をしないところです。
つまり我が家でいろいろ実験済みですから、一応いくらデザイン重視でも、生活の質を落とすようなことはいたしません。

 

そんなわけで<きちんとしたものを提案し創る>ということは、これまでもずっと心がけてやって来ましたが、正直ほんと大変ですし、単に一年や二年で簡単に得られる能力や技術でもないからです。

また実際に家を建ててその大変さや感動などを味わったものでないと、単なるプランになってしまうと思うのです。

だからわたしもそんな家作りの時の気持ちを元に日々真剣にやってますが、正直プランニングも施工も・・・・今でもかなり苦心しているのですね。

これもお客さんにいただいたご予算の中でどれだけベストを尽くせるか・・・・というプレッシャーにいつもさいなまれてるからです(笑)

 

それに今は「なんでも安く」の時代ですから施工体制のコストダウンにも常に知恵を絞って、なおかつ汗もかき、やはり少しでもよいものを適正な価格で提供できる努力もしているつもりです。たとえ良いものでも<ベラボーに高い!>のでは話になりませんし。

だから技術屋としてのプライドも・・・・隠されたうちの会社のカラーなのです。
・・・なんて今時こんなことを言ってる会社は・・・・・たぶん成長しません。(笑)

 

でもやはり当初よりセンスを含めた提案力や技術力をきちんと磨く方を常に第一義・・・に考えているのです。つまり売上高や知名度よりもです。

 

これも家作りを含めて単に経済的な利得だけでこの業界で事業をしている会社の儲けの犠牲にされる・・・・お客さんほど可哀想なものはありません。

 

みな人生賭けて家を建てるんですから。
だから職人にも「今の現場がたとえば自分の建てた家だったらどう思う?」と口を酸っぱくして心を込めて形にすることをくどくど言ってます。まあ男には厳しいです(笑)

 

だから単なる目の前の日々の仕事の消化・・のような形では絶対に仕事はさせません。みなさん思い切ってうちにご依頼いただくんですし、外構や庭をやらなくてもとりあえず生活できるんですから・・・・・

 

 

最初はちょっとしたきっかけと勇気から

そんなわけでもし皆さんが自分なりにこだわった家を建てて、今度は庭や外構をなんとかしたい・・・と思うのでしたら・・ちょっとだけ勇気を出して・・・山本にお声がけをして、遠慮なくわたしにいろいろご相談してみてください。

また打合せを依頼したり、うちの会社に電話をしたりメールしたりしてちょっと聞くだけでも・・<しつこくされる>・・・・とか、<お金を取られる!>・・・・・・なんて思う方もいるかもしれませんが、正直少人数の会社で手が回りませんので「見込み客」へのフォローもできません(汗)だから一切しつこい営業はしてませんし、実際に何度メールや電話でお話を聞いたり、また現場を見に行ったりしてもタダです。

 

ただ・・・過去にはたくさんの・・・・

今は当分工事はしないけど、とりあえずプランと見積だけ見てみたい方とか、うちでプラン作って・・・他社にプランを見せてもう少し安く工事をさせるような悲しい方々もおりましたんで、(結局イマイチなものができてましたが)・・・・・
こういうお客様への対応で真剣なお客さんへの対応が薄くなってしまうために、何度もプランをして打ち合わせをした上で、とりあえずなんらかの工事に至らない方からはプラン料3万円をいただいているものです。

 

これもまあ車のショールームに行けば欲しい車が置いてありますが、我々の仕事はすべて注文生産で、ヒアリングして現地調査して一からのプラン作成や・・・お客様からは見えませんが、いろいろな人的費用を掛けた上でのプラン提示と積算業務ですので、やっぱり実現への覚悟が決まっていないお客様と繰り返されるプラン作成などは正直とても空しいところなのです。

 

だからこちらもあくまで一応は今回の工事を真剣に考えている、<価値観の合うお客さん>とだけ・・・プラン作成に入るわけですし、<説得して>までお客さんを得ようとも思わないのですね。

また当然いろんな業者さんとお話をしているお客様もおりますが、やはり「何がいいのか?」「自分たちはどんなスタイルや生活を求めているのか?」というお客様側でのスタンスが明確でないための、あちこちの業者さんとの掛け持ち・・・となっている方も多々おりますが、これはやはりお互い縁のある業者さんがそれぞれありますし、それぞれの業者さんの特色と自分たちの好みがやはりその段階である程度選別できない方は・・・・・もうちょっとだけ工事は待った方がいいかもしれません。

 

 

そんなわけで長々と書きましたが、とにかく家作りの最後の最後にもっと喜んでほしいのですし・・・・・外構や庭造りのできばえ次第で・・・その後の長い生活が<大きく逆転>できるわけですし、わざわざ多額のお金を使い外構や庭づくりをやったおかげで・・・・家作り全体までも・・・・・・失敗してほしくないのです。

 

 

だから少なくとも、もしうちにご依頼いただければ、たぶんこの先・・・・家のローンを返すのがそれほど苦痛にならないような、その家での(それまで想像しなかった)心地よい生活はたぶん実現するはずかと思いますし、年々深まる風合いの中で家族もずっとその家に愛着を持っていただけるのではと思います。

 

ということでまずはお気軽にお声がけいただいてなんでも山本にご相談いただければ、たぶんその先の生活もより楽しいものになるのではと思います。

株式会社ガーデンファクトリー 代表 山本利之

 

 

 

 

 

 

 

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