緑の効能・・・・庭は家族を見守ります
社長の山本です。
春の工事全開シーズンを前にこれまでのお客様のメンテナンスなどを集中して入れてるわけですが、その中でもう7~8年ほどたったある御宅の庭を見ながらこんなことを思い出しました。
ちょっと長いです。
以前、ご依頼いただいたお客様にはその頃中学生の娘さんがいたわけですが、ご主人から聞くところどうも登校拒否と引きこもり+拒食症?みたいな感じでした。
ご両親もそんな娘さんのために環境を変えるべくそれまで住んでたアパートを引き払い、市内の離れた地区に家を新築して気分一新!というところでしたがなかなか改善しないところでした。
そしてお客様のご紹介もあって偶然そのお宅の庭と外構を当社で施工させていただいたのですね。
ただお客様も憂鬱な毎日であり、こちらにもその苦悩ぶりが伝わってきたのでしたが・・・
やはり同じ年頃の娘を持っていた自分としてもなんだか他人事ではなく、とにかくありきたりではない「娘さんのための庭づくり」に心がけたのです。
これはとにかく豊かな緑のなかで、せめて部屋から庭に出て外の空気を吸って花を植えたり、水をくれたりしてくれれば・・・という気持ちでプランニングしたわけですね。
そんなわけでもう近所から苦情が出そうなくらいのかなりの樹木と、ハーブ、草花をたくさん植えてなるべく<手のかかる>庭としたのですが、もちろん両親とも共働きでしたのでその子が水やりをしてくれなければたぶん草花も枯れてしまうものだったわけです。
まあ一か八かでしたが。
そして工事の完了の時に彼女に長々手紙を書いて<とにかく、〇〇ちゃんがいなければせっかくこの家に来た植物達が枯れてしまう~>と切々と手紙を書き、お願いをしたわけですが・・・・
ちょっと手紙がきいたのか、日々しおれていく花を見かねたのか、その後彼女は少しずつ庭に出始め(それまで家の中でTVを見たり寝てたりしてただけでした)、時々<ごんぎつね>のように私が届ける花の苗もせっせと植えてくれるようになりました。
まあ毎日日光にあたり、動いてはお腹も空きますんでそのうち行過ぎたダイエットも中止してごはんも食べるようになり、日にも焼け、深い緑で近所の目もさえぎられた庭のベンチで過ごすことが多くなったのです。
もちろんラベンダー、ミント、レモンバーム、バジル、ローズマリーなどのハーブもごっそり植えてゆきましたので、庭もいい匂いがしてどうやら<自然のアロマセラピー状態>でもあったのかもしれません。
また彼女の手入れする庭には自然と(日中暇な)ご近所の方や散歩している老夫婦達も集まるようになって、彼女も相手にしないわけにも行かず、話をしたりで徐々に心も解きほぐされていったようなのですね。
そんなわけでその後は転校先の中学にもすこしづつ行くようになって徐々に明るい以前の彼女に戻り、今は東京でがんばっているそうですが、またこれで長野に就職が決まり戻ってくるそうですし彼女も自分の家が大好きだから帰ってくるそうです。
ということでそんなとても記憶に残った仕事なのでした。
が、・・・・
どうも木を植えすぎてそれが大きくなり・・・・わたしの想定どおり近所から苦情が出て・・・・今回は強剪定と増えすぎた樹木と植物の縮小とあいなりました。
でもまあ娘さんも元気になったんで「まあ、いいか」というところです。
確かにまあ最初から植え過ぎたんですがね(笑)
本文とは関係ない庭ですが・・・10数年経つとやっぱりすごいことになっちゃいます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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