今日はガーデンファクトリーの樹木発注責任者のスタッフS(一応一級造園施工管理技師 4年制造園学部出身)がこれからの時期の庭木の管理について<ざっくりと>お話したいと思います。
これからの時期の庭木の管理
冬のお庭のメンテナンスは2月下旬以降の雪がひと段落したあたりからはじまります。(長野の場合)
ですが、その年によっては暖冬といった感じなので、あくまでその場所での判断になるかもしれません。(今年は1月中旬までは結構天気が良く雪も降りませんでしたので)
もちろん「できればやっていただきたい」という冬場の樹木の管理は、施肥と剪定くらいでしょうか、
剪定も葉が繁った後では剪定枝の処分がかなり多くなりますので、落葉樹はこんな葉がない時期の剪定が枝もよくわかりやすく、ゴミの量も少なくて済むものです。
(芽吹き時期にズレがあるとよくわかりますね)
さて、あらためて日頃の庭木についての管理ですが、施肥・剪定・消毒が主なところではないでしょうか。
が、あまり神経質にやらなくても大丈夫ではないかと思います。
これも人間と一緒で、あまり過保護にし過ぎても樹勢が弱くなってしまいますので、あくまで植物が自分では中々できないことを『お手伝いする』ぐらいの感覚でお願いします。
では、施肥・剪定・消毒についてスタッフなりにアドバイスなど、以下にまとめてみました
☆施肥について
大体最初の植え込みのとき根株の下に元肥を施しますが、いずれ効果はきれてしまいます。
ですので、毎年この時期に「寒肥」を施せば、樹木や植物の成長にはとても良いのです。
寒肥は一般的に言われている「油粕 8に 骨粉2」くらいのブレンドが良いかもしれません。
また面倒ならば<腐葉土やバーク堆肥>を根元周りに敷くだけでも違ってきます
実際のところ冬の長野では地面が凍結している場合もありますので、セオリー通りに枝の外周の根株の周りに小穴を掘っての寒肥も厳しい場合もありますから、とりあえず撒いておくだけでも効果があるはずです。
なおいわゆる<化学肥料>は樹木の枯れの要因となりますので、油粕 骨粉、腐葉土などの有機肥料をお勧めします。「たくさんあげれば元気になる」と思い、化学肥料をあげすぎて枯れる手前まで行ってしまったお客様もおりましたので。
基本的には寒肥だけで、あとは腐葉土を根元にマルチングがわりに敷いていただくだけでよいかもしれません。
☆剪定について(今年は2月上旬~)
弊社の植栽は自然樹形の落葉樹(ヤマボウシ、シャラ、ケヤキ、ハナミズキ、エゴ、アオハダ等)が主体ですので不要枝の剪定が主なものとなります。
(※不要枝:込み入っているもの、下向きに伸びてる枝、二股に分かれているどちらか、根元近くから伸び始めたひこばえと呼ばれる枝などのこと。)
剪定は分岐している枝の根元からしてください。
太めの枝(直径2cm以上)の切り口は保護剤を塗っておきます。(やらないと春場に樹液が流れ出たり、そこから虫が入っちゃいます)
次に常緑樹は暖かくなってからの剪定をオススメしておりますが、これもその都度込み入ったら剪定する感じ・・・で良い感じです。
あまり春先にシラカシ等の剪定をして枯れてしまうこともままありますので・・・・
またコニファー類も寒いときの剪定は枯れてしまう原因になりますので、春場暖かくなってからのの剪定がオススメです
和風庭園での植栽や「松」などの和風の仕立てものは、同じ植木職人の方に毎年任せたほうが良いですね、
なおガーデンファクトリーでは整姿剪定等行うことができる植栽のプロ社員も2~3名おりますが(一名はまだ見習いです)基本的に当社でプランして植栽したお客様宅のみのメンテナンス対応となってしまいますので、大変申し訳ありませんが剪定のみはお受けできないところです、
☆消毒について
弊社では3月中旬頃から消毒をしておりますが、このときは、石灰硫黄合剤(かなりくさいです!)・・・を使用し、夏場になってスミチオン乳剤(希釈)やその他混合剤などで再度消毒してます。
これは樹木全体にまんべんなく散布しますが、結構顔にもかかったりしますので、きちんと防護をしてくださいね、
またモミジ類やシラカバ類は3月下旬頃に根元にオルトランをまいておき、芽吹き時期のアブラムシやカイガラムシの発生をなるべく抑える意味では良いかもしれません。
いずれにしましても落葉樹の庭木の場合、最低上記の「施肥、剪定、消毒」の管理は必要です。
また立地条件で(学校・公園が近い)などでかなり害虫の発生も違ってきますので、この点も考えてお庭の管理をしていただければと思います。
通常の御宅ではがっちり噴霧器で消毒するほどは植栽しておりませんので、ホームセンターで手に入る使い捨てタイプのスプレー式の「庭木の消毒」をシュッシュしていただく感じでよいかと思います。
あまり適当なことは言えませんが、案外ほとんど水やり以外何もしていないお宅でも施工後数年の現場確認では特に問題なくきれいになっているお宅も多いところですが、予防管理としてやはり行っていただければ年々樹木もしっかりとそこに根を張って元気に育ってくれるかと思います。
そのため樹木にもペットのような愛情を持ちながら緑を育てていただければうれしいところです。
・樹木を植えて ぜひ芽吹き時期の幸せを味わってほしいところです
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